3Dプリンターを購入して1ヶ月、色々試してみました。
まず買ったのは『ダヴィンチ1.0』XYZプリンティングの台湾製品です。
ネットや店舗で情報収集したのですが、どこの店でも在庫を持っている所は少なく、結局ネット購入にしました。
amazonでポチッとすると3日後に届きました。※大きさがヤマト運輸では対応しきれず佐川急便になるようです。
本体価格は¥69,800 +フィラメントカートリッジ¥3,280(容量240m)です。初期稼働用に白いフィラメントカートリッジが100m程付属しているので。初日は本体だけでも制作は可能です。
まずはマニュアル、といっても数枚のペーパーが入っているだけで簡単そうです。
セットアップをして、制作をし始めるの30分、ホント簡単。台座に調整は事前にしてあり、私の部屋では調整の必要はありませんでした。キャリブレーション機能で調整が出来るようです。
MacにXYZware1.0をダウンロードしてします。無料のSTDデータをインポートして印刷です。
では、印刷スタート、フィラメントの温度が200度に上昇。台座がウィーンと音を出し上がって行きます。何かワクワクします。
次にノズルが動き始め、四方を測量します。糸上のフィラメントを噴射し始めます。
おぉースゲー。何か作ってる。この今までにない喜びは何でしょうか。だけど、すぐにそれは失敗に終わります…。
足の部分が台座から剥がれてしまい、固定されないフィラメントはまるでゴミのように丸まって行きます。急いでスイッチでキャンセル。マニュアル通りに付属のノリを使ったのですが、それでは弱かったようです。ネットで検索すると、トンボ鉛筆の『シワなしPIT』がおすすめだったので、マスキングテープと一緒に購入します。マスキングテープを台座に貼ると、ノリを剥がしやすいです。
そして再び、スタート。待つ事、50分で出来上がりました。しかし見ての通り顔の下にはひげがあり、耳はグチャグチャです。
高さ7センチでは少々小さすぎるのと、下から上にフィラメントを流していくので、空中で何もないない場所ではフィラメントは垂れ下がります。
今度は10cmのhanakaを作成してしました。
うーん、中々上手くはいきません。ハイヒールはわりと精密に作成されているのですが上に上がるにつれフィラメントが飛び跳ねているようです。手はどうしても上から下になるので、作成するのであれば仮台を入れるか、腕だけ別の部品で作って接着するのでしょうか。もう少し大きくしてみました、今度は高さ15cmのフクロウです。ここまで大きいとわりと綺麗に出来るようです。ただし制作時間は一晩かかります。夜中に動かして朝起きたら出来上がっていました。6時間はかかると思います。
高さは、それ程変わりませんが全体の幅と厚みを考えると10倍以上フィラメントを使うようです。ざっと計算した感じで40mのフィラメントを消費したと思います。約500円でしょうか。
色が単色なので商品としては成立しませんが、ヤスリがけをして縞模様をけして、色づけをすれば田舎の観光地で¥700程度で売られていてもおかしくはありません。
まずは、新橋のタミヤプラモデルに行って、電動ハンディーリューターとモデラーズナイフ、エポキシ造形パテ、薄刃ニッパ、クラフトヤスリ、精密ピンセット、フェイサーを揃えます。
取りあえず、最初の第一歩はこんな所で終了です。
ダヴィンチは熱溶解積層法プリンターなので精密なモノや大量生産には向いていません。単品もの、サンプルを作成するのは可能だと思います。
例えば、趣味で使うフィットする道具や、アイデア製品を作って試してみる。時間さへあればそんな事が可能になるでしょう。
次は3Dスキャナーとソフトが欲しい所です。今年には3Dスキャナー搭載のモデルが発売されるという事なので期待しています。
後は精密度でしょうか熱溶解積層法で高品質な物を作る事が可能になれば、他の手法と違いコストダウンが可能なので一般に普及する可能性があります。